2026.07.18インプラント

中目黒でインプラント|麻酔と痛み・手術時間の本当のところ

「インプラントって手術でしょう?痛くないの?」「どれくらい時間がかかって、その間ずっと我慢するの?」——初診のカウンセリングで、この不安を口にされない方はほとんどいません。歯を失った悩みそのものよりも、治療そのものへの恐怖で足が止まってしまう。実際の診療現場で、そういう患者様を数え切れないほど見てきました。

結論から言えば、現在のインプラント治療は、麻酔と手術方法の進歩によって、多くの方が想像しているような「大掛かりで痛みに耐える手術」とは大きく違います。ここでは、麻酔の実際、痛みがどこから来るのか、そして手術時間について、私自身が普段お伝えしていることをそのまま書いていきます。

インプラント手術で使う麻酔は、抜歯とほぼ同じ

まず知っておいていただきたいのは、インプラントの埋入手術で使う麻酔は、基本的に虫歯治療や抜歯で使うものと同じ局所麻酔だということです。全身麻酔で眠って行う特別な手術、というイメージを持たれている方が多いのですが、通常の1〜2本の埋入であれば、椅子に座ったまま、意識のある状態で終わります。

局所麻酔がしっかり効いている間は、痛みはまず感じません。骨に器具が触れる「振動」や「圧迫される感覚」は伝わってきますが、これは痛みとは別物です。ただ、この感覚を「痛みかもしれない」と身構えてしまう方が多いので、私は施術前に「これから押される感じがしますよ」と一つひとつ声をかけながら進めるようにしています。

麻酔の注射そのものが苦手という方には、針を刺す前の表面麻酔(ゼリー状の麻酔)で歯茎の感覚を鈍らせ、さらに細い針をゆっくり一定の圧で注入することで、チクッとする瞬間の刺激をかなり抑えられます。極度に緊張される方や嘔吐反射の強い方には、点滴でうとうとした状態を作る静脈内鎮静法という選択肢もあります。

本当に気になるのは「手術後」の痛み

手術中の痛みより、実は術後の痛みや腫れを心配される方のほうが多いです。正直にお話しすると、麻酔が切れた後、数日間は多少の違和感や鈍い痛みが出ることはあります。ただ、その程度は「抜歯した後と同じか、それより軽い」と感じる方が大半です。処方する痛み止めを1〜2回飲めば落ち着くケースがほとんどです。

術後の腫れや痛みの大きさは、実は「骨をどれだけ触ったか」に比例します。骨が足りないところに大掛かりな骨造成(骨を足す処置)を併用すると、どうしても侵襲が大きくなり、腫れも痛みも長引きやすい。逆に、余計な処置を減らせれば、体への負担はぐっと小さくなります。

ここが、後述する当院のバイコンインプラントという選択と深く関わってきます。骨造成を避けられるケースが増えれば、それはそのまま「痛みと腫れの少ない治療」につながることが期待できます。

手術時間は1本あたり15〜30分が目安

「何時間もかかる大手術」と思われがちですが、インプラント体を骨に埋入する処置そのものは、1本あたりおおむね15〜30分程度です。麻酔が効くまでの時間や、前後の準備・説明を含めても、多くの場合1時間前後で椅子から降りていただけます。長時間口を開け続けるのがつらい、という方でも耐えられる範囲だと思います。

もちろん、埋入する本数や、その部位の骨の状態、追加処置の有無によって時間は変わります。複数本を同時に行う場合や、難易度の高い部位では長くなることもあります。だからこそ、事前のCT撮影による骨の三次元的な診断と、治療計画の精度が時間短縮の鍵になります。

私が普段心がけているのは、「その日に何をどこまでやるか」を事前に患者様と共有しておくことです。手術当日にどのくらいの時間、何が起こるのかが分かっているだけで、体感的な負担は大きく変わります。見通しの立たない不安こそが、痛みを増幅させる最大の要因だと考えているからです。

なぜバイコンインプラントだと負担が小さくなるのか

当院が採用しているバイコンインプラント(Bicon Dental Implants)は、一般的なインプラントとは構造がかなり異なります。この違いが、痛みや手術時間、そして長期的な安定性に効いてきます。

最大の特徴は、被せ物との連結にスクリュー(ネジ)を使わない「1.5度ロッキングテーパー構造」を採用している点です。ネジがないため、ネジの緩みや破折といった長期的なトラブルが起きにくく、さらに部品同士の隙間が極めて小さいことから、細菌の侵入を防ぐバクテリアルシールが働きます。これは埋入後のインプラント周囲炎リスクを抑えるうえで、臨床的に大きな意味を持ちます。

もう一つが、根の表面にあるプラトー(フィン)デザインです。フィンとフィンの間の空間に骨が入り込むことで、単なる骨の張り付きではなく、天然歯に近いハバース管(Haversian canal)を持つ成熟した骨が形成されることが報告されています。強固な骨結合が得られやすいわけです。

そしてバイコンはショートインプラントのパイオニアとして長い歴史を持ちます。短い形状でも高い成功率が報告されており、従来なら大掛かりな骨造成が必要だった骨の薄い部位でも、骨を足さずに埋入できるケースが少なくありません。骨造成を回避できれば、手術時間も短く、術後の腫れや痛みも軽くなることが期待できます。この点は数多くの長期臨床論文でも安定性が報告されています。

中目黒コヤス歯科が大切にしている「治りやすい体」という視点

私たちは中目黒の歯科として、手術のうまさだけでインプラントを語るべきではないと考えています。どんなに正確に埋入しても、患者様自身の体に骨や組織を修復する力がなければ、良い結果は続きにくいものです。院長である私は歯学博士として、こうした骨の再生と治癒のメカニズムに強い関心を持ってきました。

骨再生の研究分野では、たとえばポリリン酸カルシウム(CPP)を用いた足場材料の研究が進んでいます。多孔質のCPP構造をウサギの大腿骨に移植した2013年の研究では、材料の構造設計によって骨との結合性が変わることが示されました。さらにストロンチウムを加えたCPPと骨髄由来細胞を併用した2015年の研究、VEGF(血管内皮増殖因子)を担持させた2019年の研究では、血流と細胞環境を整えることが骨の修復を大きく左右することが報告されています。

これらは大腿骨頭の研究ですが、示唆するところは共通です。骨がしっかり修復されるには「材料」だけでなく「血流」と「栄養状態」が土台になる、ということ。だからこそ当院では、栄養療法・分子整合医学の視点を取り入れ、タンパク質やビタミン、ミネラルなど骨の修復に関わる栄養状態にも目を向けたご提案をしています。手術という一点だけでなく、全身の状態から治療をとらえる。これが中目黒コヤス歯科の変わらない姿勢です。

よくある質問

麻酔が効いているか不安です。手術中に急に痛くなることはありませんか?

局所麻酔は効き具合を確認してから手術を始めますので、埋入中に鋭い痛みが出ることはほとんどありません。時間が経って麻酔が薄れてきた場合は、遠慮なく合図していただければ追加麻酔を行います。痛みを我慢して進めることは決してありませんので、その点はご安心ください。

手術当日から普段通りに生活できますか?

デスクワーク程度であれば当日から可能なことが多いですが、激しい運動や飲酒、長時間の入浴は血流が増えて腫れやすくなるため、当日は控えていただきます。処置内容によって注意点は変わりますので、術後に個別にご説明します。

骨が少ないと言われましたが、それでもインプラントはできますか?

他院で骨造成が必要と言われた方でも、ショートインプラントに実績のあるバイコンであれば、骨を足さずに対応できる場合があります。まずはCTで骨の状態を三次元的に確認したうえで、最も負担の少ない方法をご提案します。

まとめとご相談のご案内

インプラント手術の痛みは、適切な局所麻酔で手術中はほぼコントロールでき、術後の痛みも骨への侵襲を抑えることで軽くできる場合があります。手術時間も1本あたり15〜30分が目安で、想像より短く終わることがほとんどです。そして骨造成を避けやすいバイコンインプラントと、治りやすい体づくりを支える栄養面のサポート——この組み合わせが、患者様の負担を減らす当院の答えです。

中目黒駅近くの当院では、痛みや手術への不安を一つずつ丁寧にお聞きしたうえで、CT診断に基づいた治療計画をご提案しています。「自分の場合はどうなるのか」を知るだけでも、不安はずいぶん軽くなります。中目黒で歯医者・歯科をお探しの方、インプラントを迷っている方は、まずはお気軽にご相談ください。

中目黒コヤス歯科 院長 小安正洋

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〒153-0051東京都目黒区上目黒3−1−14
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※日曜・祝日は休診となります。※受付終了は診療時間終了の45分前となります。
★印の土曜日は10:00〜17:00の診療となり休み時間はありません。

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