2026.08.20インプラント

糖尿病や持病があるとインプラントは無理?中目黒の歯医者が本音で解説

「糖尿病があるからインプラントは諦めてください」——他院でそう言われて、当院へ相談に来られる方が少なくありません。持病を抱えていると、歯を失ったときの選択肢まで奪われてしまうのではないか。そんな不安を抱えたまま、何年も入れ歯で我慢されてきた方も実際にいらっしゃいます。

結論から先にお伝えすると、糖尿病や高血圧などの持病があっても、状態が適切にコントロールされていればインプラント治療が可能なケースは十分にあります。ただし、そこには押さえておくべき条件と、選ぶべきインプラントの種類があるのです。今日はその話を、診療現場の実感を交えながら正直にお伝えします。

糖尿病があるとインプラントが難しいと言われる理由

糖尿病でインプラントが敬遠される最大の理由は、傷の治りと感染への抵抗力です。血糖値が高い状態が続くと、細い血管の血流が悪くなり、手術後の組織が回復しにくくなります。さらに、白血球の働きが鈍ることで細菌への抵抗力が落ち、インプラント周囲炎という感染トラブルのリスクが上がるのです。

特に骨とインプラントがしっかり結合する「オッセオインテグレーション」という現象は、糖尿病のコントロールが悪いと成立しにくくなります。せっかく埋めても骨と一体化しなければ、インプラントは長持ちしません。だからこそ多くの歯科医院が慎重になるわけです。

ただ、ここで大切なのは「糖尿病だからダメ」ではなく「血糖コントロールが悪い状態ではリスクが高い」という点です。実際の診療では、HbA1cという数値がひとつの目安になります。この値が安定していれば、健康な方とほぼ変わらない成功率が報告されているケースも多いのです。持病そのものより、その管理状態のほうがはるかに重要だと私は考えています。

手術できるかどうかの判断基準

私が持病のある患者様を診るとき、まず確認するのは全身の状態です。糖尿病であればHbA1cの数値と主治医のコントロール状況、高血圧であれば血圧の安定度と服用中の薬。骨粗鬆症の治療薬を飲んでいる方は、その薬剤の種類も重要な判断材料になります。

一般的に、HbA1cが7%前後まで安定していれば手術を前向きに検討できるとされています。逆に、コントロールが不十分な状態で無理に手術を進めるのは、私はおすすめしません。まずは内科の主治医と連携し、血糖値を整えてから治療計画を立てる。この順番を守ることが、結果として患者様の体を守ることにつながります。

また、抗血栓薬を飲まれている循環器疾患の方も、勝手に薬を止めることは危険です。当院では必要に応じて主治医へ照会し、投薬の調整が必要かどうかを確認したうえで、安全な範囲で手術計画を組みます。持病がある方こそ、こうした医科歯科連携が欠かせないのです。

持病がある方にこそ検討したいバイコンインプラント

当院が採用しているのはバイコンインプラント(Bicon Dental Implants)です。これは持病を抱える患者様にとって、いくつもの理にかなった特徴を持っています。

まず注目してほしいのが、スクリュー(ネジ)を使わない1.5度ロッキングテーパー構造です。一般的なインプラントは土台と人工歯の連結部にネジを用いますが、そこにわずかな隙間ができると細菌が入り込み、感染の温床になります。バイコンはこの接続部が精密に密着することでバクテリアルシールを形成し、細菌の侵入を強力に防ぎます。感染抵抗力が落ちがちな糖尿病の方にとって、この構造的な安心感は大きな意味を持ちます。

さらに独自のプラトー(フィン)デザインが、骨との結合において重要な役割を果たします。このフィン状の形状は、単なる骨との接着ではなく、天然の骨に近いハバース管(Haversian canal)を含む成熟した骨の形成を促すことが報告されています。生きた骨がインプラントの周りに再生されることで、長期的な安定につながっていくのです。

そしてもうひとつ。バイコンはショートインプラントのパイオニアとして長い歴史を持ちます。骨の量が少ない方でも、大がかりな骨造成手術を避けられる可能性が高いのです。持病のある方にとって、体への負担が大きい追加手術を回避できるのは非常に大きなメリット。数多くの臨床論文がその長期的な安定性を裏づけている点も、私が信頼して採用している理由です。

骨や組織の再生に関する最新研究の視点

インプラントを支える骨をいかに健全に保つか。この分野では近年、生体材料を用いた骨再生の研究が急速に進んでいます。たとえば2013年に報告された多孔質ポリリン酸カルシウム(CPP)構造の研究では、適度な気孔率を持つ材料がウサギの大腿骨に良好に定着することが示されました。骨と一体化する足場の設計が、いかに重要かを物語る成果です。

また、2015年の研究では、ストロンチウムを加えたポリリン酸カルシウムと自家骨髄細胞を組み合わせることで、骨の欠損修復に相乗効果が得られたと報告されています。2019年には、血管を作る因子(VEGF)を組み込んだ材料が、血流の悪い骨壊死の治療に応用できる可能性も示されました。

これらはインプラントそのものの研究ではありませんが、共通しているのは「血流」と「骨の質」がいかに大切かという視点です。糖尿病で血流が滞りやすい方の治療を考えるうえで、こうした基礎研究の知見は非常に示唆に富みます。バイコンが目指す成熟した骨の形成という考え方とも、根底で通じ合っているのです。

中目黒コヤス歯科の全身的アプローチ

中目黒で歯医者をお探しの方、特に持病を抱えてインプラントをためらっている方に、私が大切にしている姿勢をお伝えします。当院の院長は歯学博士であり、口の中だけでなく体全体を診るという視点を治療の軸に据えています。

その柱のひとつが栄養療法・分子整合医学の考え方です。傷の治りや骨の再生には、タンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養状態が深く関わります。糖尿病の方であれば、血糖の管理と並行して栄養面を整えることが、手術後の回復力を底上げします。単に歯を入れるのではなく、治る体づくりから一緒に考える。これが当院の差別化ポイントです。

そして持病のある方には、内科の主治医との連携を惜しみません。数値を確認し、リスクを丁寧に説明し、無理のない計画を立てる。バイコンインプラントという低侵襲な選択肢と、全身を診る視点。この二つを組み合わせることで、他院で断られた方にも新たな道をご提案できるケースがあります。

よくある質問

HbA1cがどのくらいならインプラント手術を受けられますか?

一般的にはHbA1cが7%前後まで安定していることがひとつの目安とされています。ただし、これはあくまで参考値です。全身状態や合併症の有無によって判断は変わりますので、まずは検査と主治医との連携を通じて、個別に慎重に見極めていきます。

骨が少ないと言われましたが、糖尿病でも骨造成なしで治療できますか?

当院が採用するバイコンはショートインプラントの選択肢が豊富で、骨造成を避けられる可能性が高いインプラントです。大がかりな追加手術を避けられれば、持病のある方の体への負担も軽減できます。まずはCTで骨の状態を精密に確認させてください。

複数の持病がありますが、相談だけでも可能ですか?

もちろんです。糖尿病、高血圧、心疾患など複数のご病気を抱えていても、まずは現状を伺うことから始まります。すぐに手術という話ではなく、何が可能で何に注意すべきかを整理するだけでも、今後の見通しがずっと立てやすくなります。

まとめとご相談のご案内

糖尿病や持病があっても、コントロールが整っていればインプラントの道は閉ざされていません。大切なのは、血糖などの管理状態を整えること、主治医と連携すること、そして感染に強く体に優しいインプラントを選ぶこと。バイコンの構造と当院の全身的アプローチは、まさにそのための組み合わせです。

他院で断られたからと諦める前に、一度状態を診させてください。中目黒駅近くの当院では、持病を抱える方のインプラント相談も丁寧にお受けしています。あなたの体全体を見据えたうえで、可能な選択肢を一緒に探していきましょう。まずはお気軽にご相談ください。

中目黒コヤス歯科 院長 小安正洋

関連記事

アクセス



〒153-0051東京都目黒区上目黒3−1−14
モデリアブリュット中目黒1F
TEL:03-3794-0888
 
診療時間 日祝
10:00〜13:45 -
15:00〜19:00
※日曜・祝日は休診となります。※受付終了は診療時間終了の45分前となります。
★印の土曜日は10:00〜17:00の診療となり休み時間はありません。

〒153-0051東京都目黒区上目黒3−1−14
モデリアブリュット中目黒1F
TEL:03-3794-0888
 
 
診療時間 日祝
10:00〜13:45 -
15:00〜19:00

※日曜・祝日は休診となります。
※受付終了は診療時間終了の45分前となります。
★印の土曜日は10:00〜17:00の診療となり休み時間はありません。