2026.08.28インプラント

中目黒でインプラント|カウンセリングからCT検査までの流れを歯学博士が解説

インプラント治療を考え始めたとき、多くの方がまず不安に感じるのが「一体どんな検査をされるのか」「いきなり手術の話をされて、断りにくくなったらどうしよう」という点ではないでしょうか。実際に私の診療室でも、初診でお越しになった患者様が、少し緊張した面持ちで「今日は手術の日取りを決められてしまうんですか?」と尋ねられることが少なくありません。安心してください。良質なインプラント治療は、正確な診断と丁寧なカウンセリングから始まります。ここでは、中目黒コヤス歯科で実際に行っているカウンセリングからCT検査、治療計画までの流れを、包み隠さずお話しします。

最初のカウンセリングで、私たちが必ず伺うこと

インプラントの相談で来院された方に、私がいきなりお口の中だけを診ることはありません。まず時間をかけてお話を伺います。どの歯を、どんな経緯で失ったのか。過去にどんな治療を受けてこられたのか。喫煙の習慣、糖尿病や骨粗鬆症といった全身の状態、服用中のお薬。これらはインプラントの成功率に直結する情報だからです。特に骨粗鬆症の治療薬などは、外科処置に影響することがあるため、遠慮なくお申し出いただきたい部分です。

そして意外に思われるかもしれませんが、私は患者様の「食生活」についても踏み込んで質問します。当院が分子整合栄養医学の視点を取り入れているのは、骨の質やインプラント周囲の治癒能力が、日々の栄養状態に大きく左右されるからです。タンパク質やビタミンD、ミネラルが不足した状態では、いくら精密な手術をしても骨がうまく育ってくれません。骨の再生に関わる材料研究では、カルシウムやリンといった元素が界面で増加していく過程が報告されており(1997年の界面元素分析研究)、まさに体づくりそのものが治療の土台になります。

この初回カウンセリングでは、費用や期間の目安についても正直にお伝えします。ここで無理に契約を迫るようなことは一切しません。むしろ「一度持ち帰ってご家族と相談されてください」とお声がけするほうが多いくらいです。中目黒で歯医者をお探しの方に、まず信頼していただくこと。それが治療のスタートラインだと考えています。

なぜ歯科用CTが不可欠なのか

従来の2次元のレントゲン(パノラマ撮影)だけでインプラントを埋め込むのは、地図を持たずに知らない土地を運転するようなものです。顎の骨の中には、下歯槽神経という重要な神経や、上顎洞という空洞が走っています。これらの位置を立体的に把握せずに手術を行えば、神経を傷つけて麻痺が残ったり、上顎洞を突き破ってしまったりするリスクが生じます。

そこで当院では、インプラントを検討される全ての方に歯科用CTによる撮影を行います。CTを撮ると、骨の高さ、幅、そして密度までもがミリ単位で分かります。この情報をもとに、どの位置に、どの太さと長さのインプラントを、どの角度で埋入すれば最も安全で長持ちするかをコンピュータ上でシミュレーションしていきます。この作業を丁寧に行うかどうかで、10年後、20年後の結果が大きく変わってきます。

私が診療の現場でよく感じるのは、「骨が足りないと言われて他院で断られました」という患者様の多さです。しかしCTで詳細に骨を分析すると、必ずしも大がかりな骨造成が必要とは限らないケースが多々あります。ここで当院が採用しているバイコンインプラントの強みが生きてくるのです。

骨造成を避けられる可能性|バイコンのショートインプラント

当院が採用しているバイコンインプラント(Bicon Dental Implants)は、ショートインプラントのパイオニアとして数十年にわたる歴史を持つシステムです。一般的なインプラントでは骨の高さが足りないと診断された場合、骨を足す「骨造成」という追加手術が必要になり、期間も費用も負担が増します。しかしバイコンは短くても強固に骨と結合する設計のため、CT診断の結果次第では、骨造成を回避して治療できる可能性が広がります。

その秘密は独自の「プラトー(フィン)デザイン」にあります。一般的なネジ状のインプラントと違い、バイコンは横に張り出したヒレのような構造を持っています。この形状により、骨がインプラントの周囲だけでなく間にまで入り込み、天然の歯を支える骨と同じ「ハバース管(Haversian canal)を持つ層状骨」が形成されることが、数多くの臨床論文で示されています。単に骨とくっつくのではなく、生きた骨として機能する。これが長期安定性の根拠になっています。

骨とインプラント材料が結合していくメカニズムは、材料科学の分野でも研究が進んでいます。カリウムやストロンチウムイオンを加えたリン酸カルシウム系のバイオセラミックが骨再生を促す研究(2012年)や、ハイドロキシアパタイトなどの材料が3か月で骨組織に統合されていく過程を追った研究(1997年)など、生体材料が骨と一体化する科学的裏付けは着実に積み上げられています。バイコンの安定性も、こうした骨生物学の蓄積の上に成り立っているのです。

スクリューを使わない構造が防ぐ、将来のトラブル

インプラント治療で長年問題視されてきたのが、埋め込んだ土台(フィクスチャー)と、その上の被せ物をつなぐ部分に隙間ができ、そこから細菌が侵入するトラブルです。多くのインプラントはこの連結にネジ(スクリュー)を使いますが、ネジが緩んだり、微細な隙間から細菌が入り込んで炎症を起こしたりすることがあります。

バイコンインプラントには、この連結にネジがありません。「1.5度ロッキングテーパー構造」と呼ばれる、精密なテーパー(すり合わせ)によって部品同士を摩擦で固定する仕組みを採用しています。この構造により、細菌が入り込む隙間そのものがほぼ存在しない「バクテリアルシール」が実現されます。ネジの緩みという概念がなく、隙間からの感染リスクを大幅に減らせるのです。

私がこのシステムを信頼しているのは、患者様が数年後に「なんだかインプラントの周りが腫れる」といったトラブルで再来院されるケースを、構造レベルで減らせるからです。治療は入れて終わりではありません。20年、30年と付き合っていくものだからこそ、日々のカウンセリングとCT検査の段階で、こうした将来のトラブルまで見据えた設計を選んでいます。中目黒で長く安心して通える歯科を目指す上で、この点は譲れないこだわりです。

中目黒コヤス歯科が大切にしている全身的アプローチ

当院の院長である私、小安は歯学博士として研鑽を積んできましたが、同時にお口の健康は全身の健康と切り離せないと考えています。インプラントを長持ちさせるには、手術の精度だけでなく、それを受け入れる体そのものの健康状態が問われます。血糖値の管理、ビタミンやミネラルの充足、良質なタンパク質の摂取。これらが整っている方は、治癒も早く、その後の経過も良好な傾向があります。

だからこそ当院では、分子整合栄養医学の視点から、必要に応じて栄養状態についてのアドバイスも行います。単に歯を入れるだけでなく、その歯が生涯機能し続けるための土台づくりまでお手伝いする。これが中目黒コヤス歯科の考える、本当の意味でのインプラント治療です。CT検査で得られた精密なデータと、全身を診る視点。この両輪で、一人ひとりに最適な計画を組み立てています。

治療計画がまとまったら、費用や期間、リスクも含めてすべてご説明し、納得いただいた上で初めて手術に進みます。急かすことはありません。ご不明な点は何度でもご質問ください。

よくある質問

カウンセリングとCT検査だけで、その日に手術になりますか?

いいえ、初診でいきなり手術を行うことはありません。まずカウンセリングで全身状態やご希望を伺い、CT撮影で骨の状態を詳しく分析します。そのデータをもとに治療計画を立て、後日改めて内容をご説明した上で、ご納得いただいてから手術日を決めていきます。じっくり検討する時間を大切にしています。

他院で「骨が足りないのでインプラントは無理」と言われました。可能性はありますか?

可能性は十分にあります。当院はショートインプラントのパイオニアであるバイコンを採用しており、骨の高さが少ないケースでも骨造成を回避して治療できる場合があります。まずはCTで骨の状態を精密に診断させてください。断られた方こそ、一度ご相談いただきたいと思っています。

CT検査による被ばくは体に影響ありませんか?

歯科用CTの被ばく量は、医科用CTと比べてごくわずかで、日常生活で自然に浴びる放射線量と大きく変わらないレベルです。必要な範囲に絞って撮影しますので、過度にご心配いただく必要はありません。安全な治療のために必要な情報を得ることのメリットが、はるかに上回ります。

まとめとご案内

インプラント治療の成否は、手術そのものよりも、その前のカウンセリングとCTによる精密検査、そして計画づくりの段階でほとんど決まると言っても過言ではありません。当院では、一人ひとりの骨の状態や全身の健康、そしてご希望に丁寧に向き合い、バイコンインプラントの特性を活かした無理のない治療をご提案しています。中目黒駅近くの中目黒コヤス歯科では、まず現状を知るところから始められます。歯を失って悩んでいる方、他院で治療を断られた方も、どうぞお気軽にご相談ください。あなたのお口と全身の健康を、長い目で一緒に支えていきます。

中目黒コヤス歯科 院長 小安正洋

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